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定期型医療保険

定期型医療保険とは?メリット・デメリットから選び方まで徹底解説

医療保険というと、入院費用や手術費用をカバーする保険として知られていますが、その中でも「定期型医療保険」は賢い選択肢として注目を集めています。医療保険の中には終身型と定期型がありますが、どちらが自分に合っているのか悩む方も多いでしょう。

この記事では、定期型医療保険の基本から、メリット・デメリット、そして選ぶ際のポイントまで、わかりやすく解説します。医療保険の見直しを考えている方や、これから加入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

定期型医療保険とは?基本を理解しよう

定期型医療保険とは、あらかじめ定められた期間(例えば10年間、15年間など)だけ保障が続く医療保険です。期間が終了すると、自動的に保障が終了する、もしくは更新することで保障を継続できます。

一方、終身型医療保険は一度加入すれば、一生涯保障が続く保険です。両者の最大の違いは、この「保障期間」にあります。

定期型医療保険の主な特徴は以下の通りです:

  • 保険料が終身型に比べて割安
  • 保障内容は終身型と同等の場合が多い
  • 期間満了時に解約返戻金が少ないか、ないケースが多い
  • 更新時に保険料が上がることがある

例えば、30歳の方が月額3,000円程度で60歳まで続く定期型医療保険に加入した場合、約30年間で総額108万円の保険料となります。これに対して、同等の保障内容を持つ終身型医療保険では、月額5,000円以上になることも珍しくありません。

定期型医療保険の5つのメリット

1. 保険料が割安で家計の負担が少ない

定期型医療保険の最大のメリットは、何と言っても保険料の安さです。終身型と比較すると、30〜50%程度安くなるケースも多く見られます。これは若い世代や子育て世代など、限られた予算の中で効率的に保障を確保したい方にとって大きなメリットとなります。

例えば、30歳男性の場合、1日5,000円の入院給付金と手術給付金をカバーする保険料は、定期型では月額2,000円程度ですが、終身型では月額3,500円程度になることがあります。

2. 必要な時期に必要な保障を確保できる

人生のステージによって必要な保障は変わります。定期型医療保険では、子育て期など医療費負担が心配な時期に手厚い保障を確保し、老後は公的医療制度や貯蓄で対応するなど、ライフプランに合わせた保険設計が可能です。

例えば、35歳から65歳までの30年間だけ定期型医療保険に加入し、65歳以降は公的医療保険と貯蓄で対応するプランを立てることができます。

3. 保障内容の見直しがしやすい

医療技術の進歩や公的保険制度の変更により、10年後、20年後に必要な医療保障は変わる可能性があります。定期型医療保険なら、更新時に保障内容を見直すことが容易です。

例えば、初めは入院日額5,000円の保障で加入し、収入が増えた更新時には入院日額10,000円に増額することも可能です。

4. 複数の保険を組み合わせた柔軟な設計ができる

定期型医療保険は保険料が安いため、複数の保険を組み合わせて、より柔軟な保障を実現できます。例えば、基本的な入院保障に加えて、がん特約や先進医療特約など、自分のリスクに合わせた特約を追加することが可能です。

実際に、基本の医療保険に加えて、がん保険や三大疾病保険などを組み合わせることで、重大疾病に対してより手厚い保障を確保するといった設計が人気です。

5. 貯蓄との併用がしやすい

定期型医療保険は保険料が安いため、その差額を投資や貯蓄に回すことができます。例えば、終身型と定期型の保険料差額が月に2,000円あれば、その差額を30年間積み立てると、利息を考慮しなくても72万円の貯蓄になります。これに年利2%の複利を加えると、約100万円以上になります。

この方法なら、保険と貯蓄の両方を確保でき、将来的な医療費の不安にも備えることができるのです。

定期型医療保険の3つのデメリット

1. 更新時に保険料が上昇する

定期型医療保険は更新時に年齢に応じた保険料に変更されるため、更新のたびに保険料が上昇します。例えば、30歳で加入して月額2,000円だった保険料が、50歳の更新時には月額3,500円以上になることもあります。

特に60歳以降の更新では、保険料が大幅に上昇するケースが多いため、長期的な家計への影響を考慮する必要があります。

2. 保障期間に制限がある

定期型医療保険の最大の弱点は、契約期間が終了すると保障が終わることです。多くの保険会社では、更新可能な年齢に上限(例えば80歳や85歳など)があり、それ以降は更新できなくなります。

高齢になるほど医療リスクは高まるため、保障が終了するタイミングでの対策を事前に考えておく必要があります。

3. 解約返戻金が少ないか、ない場合が多い

定期型医療保険は保険料が安い分、解約返戻金(払い込んだ保険料の一部が戻ってくる金額)が少ないか、まったくない場合が一般的です。そのため、途中で解約しても、それまで支払った保険料はほとんど戻ってこないと考えた方が良いでしょう。

例えば、10年間で100万円の保険料を支払っても、中途解約時の返戻金はゼロ、もしくは数万円程度というケースも珍しくありません。

定期型医療保険の選び方:7つのポイント

1. 保障内容と保険料のバランスを確認する

定期型医療保険を選ぶ際は、入院給付金や手術給付金などの基本的な保障内容と、支払う保険料のバランスを確認することが重要です。一般的に、入院給付金の相場は日額5,000円〜10,000円程度ですが、自身の収入や貯蓄状況に合わせて適切な金額を選びましょう。

また、医療保険は「実際の医療費を補償する実損填補型」と「定額を支給する定額給付型」があります。前者は実際にかかった費用だけを保障しますが、後者は入院日数などに応じて定額が支給されるため、差額ベッド代や食事代など、さまざまな費用に充てることができます。自分のニーズに合った保障タイプを選びましょう。

2. 特約の内容をチェックする

基本の医療保障に加えて、どのような特約が付けられるかも重要なポイントです。がん特約、三大疾病特約、先進医療特約など、自分のリスクに合わせた特約を選ぶことで、より安心できる保障を確保できます。

例えば、家族にがん患者がいる方はがん特約を、生活習慣病のリスクが高い方は生活習慣病特約を検討するとよいでしょう。ただし、特約を付けるほど保険料は高くなるため、本当に必要な特約だけを選ぶことがポイントです。

3. 更新条件を確認する

定期型医療保険は更新時に保険料が上昇しますが、その上昇率や更新可能な最高年齢は保険会社によって異なります。例えば、ある保険会社では80歳まで更新可能なのに対し、別の保険会社では85歳や90歳まで更新できるケースもあります。

また、更新時の保険料上昇率も確認しておくと安心です。一般的に、50代、60代以降の更新では保険料が大幅に上昇する傾向があります。具体的な数字を確認して、将来の家計への影響を把握しておきましょう。

4. 無解約返戻金型か有解約返戻金型かを選ぶ

定期型医療保険には、「無解約返戻金型」と「有解約返戻金型」があります。無解約返戻金型は保険料が安い反面、途中解約しても返戻金がほとんどありません。一方、有解約返戻金型は保険料が割高ですが、途中解約した場合に一定の返戻金があります。

長期間確実に加入し続ける予定なら無解約返戻金型、状況の変化で解約する可能性があるなら有解約返戻金型を検討するとよいでしょう。一般的には保険料の安い無解約返戻金型が人気ですが、自分のライフプランに合わせて選択することが大切です。

5. 保険会社の財務健全性をチェックする

保険は長期間の契約となるため、保険会社の財務健全性も重要なチェックポイントです。格付け機関によるA評価以上、あるいはソルベンシー・マージン比率が1000%以上の保険会社を選ぶと安心です。

また、保険金や給付金の支払い実績なども公表されているので、支払い率が高い保険会社を選ぶことも一つの判断材料となります。

6. 先進医療への対応を確認する

医療技術の進歩により、将来的には現在とは異なる治療法が主流になる可能性があります。特に先進医療は公的医療保険の対象外となるケースが多く、全額自己負担となるため、高額な医療費が発生することがあります。

先進医療特約が付いている医療保険や、先進医療に対応した保険を選ぶことで、将来の医療技術の進歩にも対応できます。

7. 契約条件の緩和型商品を検討する

健康状態に不安がある方は、告知項目が少ない「契約条件緩和型」の医療保険も選択肢の一つです。通常の医療保険に比べて保険料は高くなりますが、持病があっても加入できる可能性が高まります。

ただし、多くの場合、契約から1年間は支払いが制限される「1年間の不担保期間」が設けられているため、その点は注意が必要です。

定期型医療保険と他の保険タイプの比較

定期型医療保険と他の保険タイプを比較することで、その特徴がより明確になります。

定期型医療保険 vs 終身型医療保険

項目定期型医療保険終身型医療保険
保険料割安割高
保障期間期間限定一生涯
更新時の保険料上昇する一定
解約返戻金少ないか無しあり(長期加入ほど多い)
向いている人若年層、保険料を抑えたい人一生涯の保障を希望する人

終身型医療保険は保険料が高い反面、一度加入すれば一生涯保障が続くという安心感があります。また、長期間加入すると解約返戻金も増えていくため、資産性の側面も持っています。

一方、定期型医療保険は保険料が安く、必要な時期に必要な保障を確保できるという柔軟性があります。どちらが良いかは一概には言えず、自分のライフプランやリスク許容度によって選択すべきでしょう。

定期型医療保険 vs 収入保障保険

収入保障保険は、加入者が死亡または高度障害状態になった場合に、遺族や本人に対して毎月一定額の年金を支払う保険です。一方、医療保険は入院や手術に対して給付金を支払う保険です。

収入保障保険は「家族の生活を守る」という目的に特化しているのに対し、医療保険は「医療費の負担を軽減する」という目的に特化しています。両者は目的が異なるため、必要に応じて両方に加入することも検討すべきでしょう。

定期型医療保険 vs 生命保険

生命保険は死亡時の保障が主な目的ですが、医療保険は入院や手術など、生きている間の医療費負担を軽減することが目的です。両者はカバーするリスクが異なるため、どちらか一方ではなく、両方をバランスよく組み合わせることが理想的です。

例えば、若い世代では死亡リスクよりも入院・手術のリスクの方が高いため、医療保険に重点を置き、家族ができたタイミングで生命保険にも加入するといった設計がおすすめです。

定期型医療保険の活用例:年代別おすすめプラン

年代によって必要な保障内容は異なります。ここでは、年代別におすすめの定期型医療保険の活用例を紹介します。

20代〜30代前半:最低限の保障で保険料を抑える

この年代では、一般的に健康リスクが低く、貯蓄を始める時期でもあるため、最低限の保障で保険料を抑えることがおすすめです。

【おすすめプラン】

  • 入院給付金:日額5,000円程度
  • 手術給付金:基本的なもののみ
  • 特約:先進医療特約(比較的保険料への影響が少ない)
  • 保険期間:10年更新型
  • 月額保険料目安:1,500円〜2,500円程度

この年代では、医療保険と並行して、貯蓄や投資も行うことで、将来の医療費に備えることができます。

30代後半〜40代:家族のための保障を充実させる

この年代では、家族ができるケースも多く、責任も増す時期です。基本的な保障に加えて、三大疾病などのリスクにも備えたプランがおすすめです。

【おすすめプラン】

  • 入院給付金:日額7,000円〜10,000円程度
  • 手術給付金:手厚いプラン
  • 特約:三大疾病特約、先進医療特約
  • 保険期間:10年または15年更新型
  • 月額保険料目安:3,000円〜5,000円程度

この年代では、医療保険に加えて、収入保障保険や死亡保険など、家族を守るための保険も検討すべき時期です。

50代〜60代:老後に備えた保障を確保する

この年代では、退職後の医療費負担に備える時期です。公的医療保険の自己負担割合が上がることも考慮し、手厚い保障を検討しましょう。

【おすすめプラン】

  • 入院給付金:日額8,000円〜12,000円程度
  • 手術給付金:手厚いプラン
  • 特約:三大疾病特約、先進医療特約、認知症特約
  • 保険期間:80歳や85歳までの更新型
  • 月額保険料目安:6,000円〜10,000円程度

この年代では、更新時の保険料上昇を考慮し、一部を終身型に切り替えることも検討すべきでしょう。

まとめ:自分に合った定期型医療保険を選ぼう

定期型医療保険は、保険料の安さと保障内容の柔軟性から、多くの方にとって魅力的な選択肢となります。特に以下のような方には、定期型医療保険がおすすめです:

  • 保険料を抑えつつ、しっかりとした保障を確保したい方
  • ライフステージの変化に合わせて、保障内容を見直したい方
  • 保険と貯蓄をバランスよく組み合わせたい方
  • 必要な時期に必要な保障だけを確保したい方

一方で、更新時の保険料上昇や保障期間の制限などのデメリットもあるため、長期的な視点で保険設計を考えることが大切です。

医療保険の選び方に正解はなく、自分のライフプランやリスク許容度、家族構成などに合わせて、最適な保険を選ぶことが重要です。専門家のアドバイスも参考にしながら、自分に合った定期型医療保険を見つけてください。

医療保険は「備えあれば憂いなし」の典型例です。いざというときのために、今から適切な備えを始めましょう。


※この記事は情報提供を目的としており、特定の保険商品の勧誘を目的としたものではありません。実際に保険に加入する際は、各保険会社の商品内容を十分に確認し、必要に応じて専門家にご相談ください。​​​​​​​​​​​​​​​​

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